卒業の日々.6 一歩前へ
2016-12-13


 前日提出した、AR(拡張現実、Augmented Reality)をつかったアウトプットのアイデアについて、先生からの返答がきた。
 「ARはコンセプト的に後退している現在では「焚き火」をすることにさまざまな障壁があることを念頭に、「魅力や良さを再現するのだけでなく、未来へと「焚き火」をバージョンアップ/アップデートすることが重要だ。スマホっというデバイスによってパーソナルな火を持てること。それらを持ちよることで場やコミュニケーションの空間が生まれること…昨日ディスカッションした案で、すがPAPAさんの掲げられた「焚き火による場づくり/共有空間」といったコンセプトとアウトプットの整合性はひとまず取れているし、方向性としてもまちがってない」として、焚き火の未来に向けた一つの仮説実証でもあるから、3Dのプロトタイプをつくってみて、何に使えそうか、どんな見せ方が可能か、どんな企画が構想できるかを考えてみて欲しいとのことだった。

暗中模索&試行錯誤な状態なので、考えが定まらない状況ではあるが、むろん打ち合わせを無視しているわけではないので、3Dのプロトタイプの実験は並行して行っていた。ネット上に、スマホ用の3Dスクリーンの作り方が載っているので、それに従ってCDケースをカットして台形のスクリーンを作った。とりあえず、ネット上にある画像をスマホに流して見る。なるほど擬似的だが3Dには見える。映像そのものが立体になるわけではなく、台形の3Dスクリーンの中央に平面的な像を結ぶ。ほぼ想像通りといえばそれまでだが、宙に浮いているように見えるのがおもしろい。

禺画像]

 次の作業は、焚き火の映像をアフターエフェクトで加工して、YouTubeにアップすること。これもネット上にとても不親切な説明映像だが載っている。ネット映像とリファレンス本を交互に見ながらなんとか4面に配置した3D映像を完成させた。さっそくYouTubeに上げて、iPhoneで読み込んで3Dスクリーンの上にセットして見てみる。わずは高さ25mmほどの映像だが、たしかに焚き火が揺らめいている。手のひらサイズのパーソナルな焚き火。その小さな焚き火が愛おしい。これだけではなんだかな〓という感じだが、「手のひらの焚き火」という考え方ができるから、なにか突破口が見つかるかもしれない。暗闇の向こうが、ほんの少し明るくなったような気がした。

[卒業制作]

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